2022年8月21日日曜日

ChromeOS Flexのキーボードショートカット

 Chromebookのリファレンス、販売されているもの用の記載しかないんですね。DIY版の場合、ショートカットキーはどのキーを使えばいいのか全然わかんなかったりするので備忘録です。

『ウインドウを表示』キーは「F5」

ウィンドウを表示って、何?という感じだが、AndroidやiOS/iPad OSで(スワイプとかホームボタンとかで)アプリの一覧を表示する動作のこと。それはそれとして、このキーを使うとウィンドウ関連のショートカットが使える。ウィンドウ関連なら何と言ってもスクリーンショットです。

スクリーンショット関連のショートカット

  • 画面全体:[Ctrl]+[F5]
  • 画面の一部:[Ctrl]+[Shift]+[F5]
  • アクティブなウィンドウ:[Ctrl]+[Alt]+[F5]

ディスプレイ・デスクトップ関連のショートカット

あまり縁がなさそうだけど、マルチディスプレイを使っている場合や仮想デスクトップを使っている場合はWindows(田)キー。
  • 画面をロック:[田]+[L]
  • スリープする:[田]+[Shift]+[L]
  • ウィンドウを他のディスプレイに切り替え(マルチディスプレイ):[田]+[Alt]+[M]

上2つはわりと使えそう。電池保ちはかなりいいですからね。

Windowsっぽい挙動のためのショートカット

田キーは普通にアプリランチャー呼び出しが使えます。これはちょっとWindowsっぽいです。他にも使えるのは以下でしょうか。

  • ファイルエクスプローラー(「ファイル」アプリ):[Shift]+[Alt]+[M]
  • アクティブウインドウを閉じる:[Ctrl]+[W] ※[Alt]+[F4]は不可
  • タスクマネージャ:[田]+[Esc] ※Windowsとは違うが、なかなか面白い

他にもたくさんあって書ききれないし、忘れてしまったら

  • ショートカット一覧の表示:[Ctrl]+[Alt]+[/]

これだけモニタの端っこに貼っておくのもアリかな。

(参考:https://4thsight.xyz/41777 )

しかしBloggerはリアルタイムで解釈するからか、重たいなぁ。 

2022年8月7日日曜日

Chrome OS Flexの導入

 遂に、念願のChrome OS Flexを導入しました。

ちょっと検索すればやり方は出てきます。何しろGoogle公式が解説してくれていますから。しかし、古いPCを復活させる救世主伝説!あたぁ!と謳われてはいるものの、色々と謎…というか罠が多く、その辺を備忘録として記しておきます。誰かの役に立てばなお幸い。

あまりに古いマシンは無理ぽ

まずはハードウェア要件を確認します。以下、公式より引用。

Chrome OS Flex をインストールする Windows、Mac、Linux デバイス - 対象デバイス

認定モデルでのみ、Chrome OS Flex 機能の正常な動作を保証しています。

認定モデルの類似品では予期しない問題が発生する可能性があります。

認定を受けていないデバイスでも Chrome OS Flex を使用できる場合がありますが、パフォーマンス、機能、安定性は保証されません。

デバイスの最小要件:

アーキテクチャ: Intel または AMD x86 の 64 ビット互換デバイス

RAM: 4 GB

内部ストレージ: 16 GB

USB ドライブからの起動をサポート

BIOS: すべての管理者権限 - 問題が発生した場合、管理者は Chrome OS Flex USB インストーラから起動して BIOS で設定する必要があります。

プロセッサとグラフィック: 2010 年より前に製造されたコンポーネントは、動作が不安定になる可能性があります。

注: Intel GMA 500、600、3600、3650 のグラフィック ハードウェアは、Chrome OS Flex のパフォーマンス基準を満たしていません。

(https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja)

とのことです。基本的には64bit対応プロセッサでないとダメ。ちなみに、認定モデルリストというのもあり、こちらに含まれているハードウェアなら公式で導入実績がある/導入できます、というお墨付きです。はじめにチャレンジしたDELLの『Inspiron mini 10』は、OSロゴから進まずダメでした。さすがに13年前のしかもネットブック(死語)では無理でしたか。幸いもうひとつ手持ちであるAcerの「Aspire R3-131T」はリストに含まれていました。Windows10入れてはいるけど、イマイチもっさりしているし実際Chromeとエクスプローラーくらいしか使ってないから、この際やっちゃおうということになりました。

…が、うまく導入できなかったのです。

ふたつの罠

以下、導入の進捗を書いていきます。つまづいた点は2つありました。

ポートの罠

まず、USBブートができない。

公式の指示どおり、Chromeの拡張機能に『Chromebook リカバリ ユーティリティ』を追加し、そこからUSBリカバリディスクを作成します。

そしてWindowsをShiftキー押しながら再起動かけると、ブートオプションを選択できます。そこで「USBドライブ」を選択するのですが、起動したときに「No Bootable Disk」と言われてしまうのです。これが結構な罠で、BIOSを一生懸命いじってBoot PriorityをUSB FDD/HDD優先にするんだけど、起動画面(この場合Acerロゴ表示)でF12押してもブートオプションに「USB Flash Drive」の項目がないのです。

結論としては、ノートPC(特に、安いもの)の場合はUSBブートできるポートは決まっているということのようです。今回の場合は「手前側」のポートに挿すとブートオプションに表示され、起動できました。あと、もしかしたら再起動ではなくシャットダウンしてからでないとダメかも知れません。たしかに、公式にはそう書いてあるからねぇ。

でも、これに気づいても一旦はChrome OSロゴで止まってしまった。次の罠があったのです。

USBメモリの罠

これはひどいなあと思ったのですが、あちこち検索かけると「ダメなときはHDDを変えてみましょう」と書いている記事がありました。でもさ、HDDでしょ?これはフラッシュドライブだから関係ね…あ、続きがあった…「SanDiskの製品だと起動しないことがあります」だと?たしかにAmazonレビューでケチョンケチョンに書かれているメーカーだな…俺が使ってるこれはたしかにSanDiskではないけど、庶民の味方 E L E C O M だ

手持ちにBuffaloのメモリがあったので、ギリギリ8GBだったけどこれでリカバリディスクを再作成してみました。そしたら最初の32GBメモリよりもなんだか時間がかかっている…ってことは前回やっぱり正しく作れていなかったってことなのか?恐る恐る再度挿して電源を入れると…インストーラが起動しました!


あとはGoogleにログインし直せばもうChromeをスマホやデスクトップPCなどと同様に使えるってわけです。あーもうこれでいいじゃん。わざわざWindows導入する必要ないわ。Irfanview使えないのはちょっと残念だけど、逆にGoogleフォトをデフォルトで使えるので、ほぼなんの問題もないわけです。

NASへのアクセスも「ファイル」アプリでできますし。とりあえず動作は軽く、常識的な利用の範囲ではかなり快適っぽいです。

万人におすすめできるわけではないけれど

という事で、Chrome OS Flex。まだまだ導入にそれなりのハードルはありました。ただ、他のLinuxディストリビューションのようなtar zxvfしてとかsudoしてaptで…みたいな何日も、下手したら何週間も掛かってしまいそうな高いハードルではありませんでした。自分でPCを組めるくらいのレベルの方なら全然導入できそうですし、それこそノートPCと言わず古いマザボやCPUで家族用の情報端末を作ろう!とかめちゃめちゃアリなのではと思います。

Microsoft Officeのソフトも使えるようですし、家庭用PCは今後Windowsにとって代わられるのではないかなと思います。コロナ禍やロシアのウクライナ侵略等で続く世界的な半導体不足や、SDGsとかそういった面でもPCのリユースは注目されていますし。

個人的には、これは今後使っていくべきものかな、という印象です。今後導入を目論んでいる方に、この記事が一助となれば幸いです。