2021年9月4日土曜日

Raspberry PiでNASを自作する

 メインのデスクトップマシンのDドライブ交換、中古で入手した2in1ノートのCドライブSSD換装で余ったHDDが、3.5インチ/2.5インチ各1個ずつありまして。これまでブログ書いたりするときに、画像を使いたい場合はGoogleフォト、書いたテキストを見返したりする場合はGoogleドライブを使用していたんですが、容量が統合になり、そして上限が設けられ、先の見通しを考えるとすべてGoogleサービス依存はリスクが。

 しかもGoogleフォトについてはいったんダウンロードしないといけない(Androidなら問題ないんですけどねえ)というのも不便でして。しかも手間もさることながら、同じデータを自宅のPC2台のストレージに持ってるのはなんだか釈然としないので、2.5HDDを玄人志向のケースに入れて2台のPCでやりとりする運用を始めました。でも割と不便なんですよね、2台のストレージ構成は違っているので、表示されるボリューム記号が違って、その都度頭の切り替えが必要になってしまいます。

 で思いついたのが、この2台のHDDをファイルサーバーに使うということ。メモリを限界まで増強したネットブックがあるので、これにUSBハブを介してHDDを繋げたらどうかな?と。しかしハブはバスパワーだし、10年も前の格安マシンですから、スペック的にさすがに心もとない。しかもスペースもそこそこ取るし、24時間365日稼働ってわけにもいかず、毎日一旦シャットダウンしないと電気代だってバカにならないし、ディスプレイがダメになる可能性も高いわけで。でもそのためにまたデスクトップ1台組むと結局場所も取るしカネかかるでしょ?

 と、これまで興味がありながらも用途を思いつかずスルーしてきたRaspberry Pi(以下ラズパイ)を思いつきました。ちょっとググったらもう4GBメモリモデルもあるし、NAS自作できるって書いてある!windows経由でアクセスすればモニタもキーボードも必要ないし、もうやるしかないぞと。

 早速スターターキットを注文し、設定を開始しました。

尼レビューでは箱が傷だらけとか、まあ動きゃいいので気にしてません

尼レビューには「組み込みがわからなくて不親切」みたいなことが書いてありますが、日本語マニュアルも付いていますし、それ見てやればできるでしょう。プラモデルを作った経験があればおそらく…

マザボ組み込みしたことある方なら余裕でしょう

 一応補足するとしたら、CPUファン(ちっちゃくてかわいい!)はラベル内側が正しい取付位置のようです。

 ハードウェアの組み込みが終われば、実際問題ググればいくらでも構築方法については学べます。一応、参考にした記事どもをリンクで紹介しておきますが。

ラズパイで自宅ファイルサーバを作る ~自作NAS「openmediavault」編~(ITmedia News)

Raspberry pi 4 でNAS(openmediavault)を構築する方法 (Qiita)

【初心者向け】ラズパイの初期設定をするよ【win/mac対応】 (sukiburo)

 少し前の記事のため既に公式のラズパイソフトウェアに「Raspbian」が無くてCUI版なら「Raspberry Pi OS Lite」にしなくちゃいけないとか、コマンドプロンプトでpingしたときにIPv6を有効にしてると面倒で、とかいろいろあったんですけど、基本上記3サイトの内容を組み合わせれば設定できます(※ping等IPアドレスに関しては「raspberrypi.local」を使えば概ね解決します)。ぜひリンク先をご確認ください。

SDカードに書き込んでるところ

HDD2台つないだところ

NASのフォルダ2つ共有完了したところです

 こうなると、とにかく便利ですね。ちなみにスマホからでもアクセス可能です。iOS/iPadOSは通常機能でできるし、AndroidでもSMB対応アプリがあれば余裕です。

 残念ながら、HDDレコーダーは標準機能でNAS接続できないので、録画データを移すとかは無理ですが、その辺は著作権保護の規格とかまた勉強しないといけない点でもありますので、おいおいやっていきたいところです。

 さて次はVPNで出先でもアクセスできるようにすることかな…