2021年4月2日金曜日

Canon MG5400 series プリンタをLinuxで使えるようにした話

 Linuxでキヤノンのプリンタを追加するとなると、ドライバを公式から落としてきてtarしてinstall.shを走らせて、という流れになると思うのが人情です。しかし我が家で使っているMG5430(ドライバは「MG5400 series」)は型が古いため、対応OSがUbuntuなら12.04 LTSまでということになっている。実際もう少し新しいバージョンでも使用はできるようですが、18.04ぐらいになるとドライバの参照しているライブラリがバージョンアップで既に存在せず、依存関係エラーでインストールできません。

幸いLinuxは開発者/ユーザーの集合知で汎用ドライバや代替ドライバで使用できることがほとんど。ということであまり気にせず「設定」>「プリンタ」→ネットワークプリンタの項を開くとWi-Fi接続中のプリンタが見えました。しかしここからが厄介で、プリンタ(表示される型名も「MG5400 series」となっている)を追加してドライバを自動検索しても「ソフトウェア」アプリで再検索しても、見つからない。ということは作業が完了しないのです。

そこでググったところ、もう10年以上?前から組み込まれている「CUPS」という機能で代替ドライバを探し、使用できることが多いとのこと。確かに「ネットワークプリンタ」と同じ項に「Generic-CUPS-BRF」という項目があったな。ではやってみましょう。


しかしここで使うのは「プリンタ」ではなく、ブラウザなのです。ブラウザのURLバーに「http://localhost:631/」と入力しエンターすると、CUPSサーバー(?)が表示されます。

ここで「管理」タブをクリックすると、左上に『プリンター』の項目が。ここで設定をするのです。
「プリンターの追加」をクリック。

左側2段目に『発見されたネットワークプリンタ』、その横にプリンター名が表示されます。

今回の場合「Canon MG5400 series」でひとつには「(driverless)」という表記があります。確かにドライバはインストールできていないので、こちらを選択。「このプリンターを共有する」はWi-Fiなので多分どっちでもいいんだけど、念の為「共有しない」にしておく。

『プリンターの追加』になるので適当な名前を入力。

名前にはスペース(" ")は使えないので注意。

次に「モデル」を選択するのですが、なるべく近いものを選んだほうがいいんじゃないかな。


最後にデフォルトの設定を確認されます。

普通はA4普通紙とかだと思うので「Photo Paper」を「Stationary」に変更します。カラー/モノクロや両面印刷の設定もちゃんとできますね。

追加が完了するとこんな感じです。

右側のリストボックスで「プリンターの削除」とかもできます。


ドライバが見当たらないとかインストールできないモデルは、これで探すと使えるようになるかもしれないというお話でした。あとMG5400系機種を使いたいけどうまくいかない!という方にピンポイントで刺さると嬉しいです。